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<外食・中食 調査レポート>2017年計の動向 客単価上昇で市場規模は+2%、客数はゼロ成長

2018/02/21

外食・中食市場情報サービス『CREST®*1 』を提供するエヌピーディー・ジャパン株式会社(東京都港区、トーマス・リンチ代表)は、外食・中食市場2017年計(1-12月)の動向分析レポートを2018年2月21日に公表します。また、外食・中食市場の2017年の動向をさらに詳しく分析したレポートを2018年2月28日(水)に発売します。

本分析レポートでは、大きく以下のことが分かります。外食・中食市場の2017年計の市場規模は20兆5506億円で前年比+2%成長しました。客単価が+2%上昇したことで市場規模が成長しましたが、客数はゼロ成長となりました。業態別では、スーパーの客数が大きく減少しました。また、食機会別の伸び率を見ると、朝食と午前間食がプラス成長、他はマイナスとなりました。


 

外食・中食市場の市場規模は20兆5506億円で2%増

外食・中食市場全体の2017年計の成長率(図表1)をみると、売上(市場規模)は、20兆5506億円で対前年比2%増、2期連続(調査開始は2014年)のプラス成長となりました。この市場規模の成長は、客単価上昇(+2%)によるものです。客数(食機会数*2)はゼロ成長で、2016年の1%増からは一転しました。

 

 

スーパーの客数が大幅減

業態別の食機会数の成長率(図表2)をみてみると、全体の27%を占めるシェア1位のスーパーマーケットが前年同期比でマイナス274百万食機会(3.0%減)と大きく減少しました。スーパーの食機会減少が大きく足を引っ張り、外食・中食市場全体の食機会数が横ばいとなりました。好調だったのはファストフード+セルフカフェで73百万機会増(+2%)でした。コンビニは、後半落ち込んだものの、前半の好調があり、62百万機会増(+1%)。ファミリーレストランは微減、居酒屋は+1%となりました。

 

 

 

午前間食と朝食がプラス成長

食機会別の成長率(図表3)をみると、午前間食が+2%、朝食が+1%しました。その他はマイナス成長でした。働き方改革や共働き家族の増加などの影響が考えられます。

 

 

2017年は、前年2016年の強い節約志向から脱却したと言えます。それゆえ客単価の上昇により市場が成長しました。ただし、客数は、人口減少という厳しい現状の中で悪天候や曜日が客数に影響してゼロ成長となりました。天候や曜日はコントロールできませんので、2018年は客単価上昇をベースにビジネス拡大を考えていくことが重要となるでしょう。


本分析の詳細をもっと知りたい方へ
「CREST 外食・中食マーケットトレンド 年間レポート(2017年)」2月28日発売

本分析を含めた外食・中食市場全体及び主要業態(ファストフード+セルフカフェ、ファミリーレストラン、居酒屋、コンビニ、スーパー)の2017年の動向について分析したレポートです。

詳細は、以下のウェブページをご覧ください。
https://www.npdjapan.com/cms/data/2018/02/CRESTMarketTrendReport2017.pdf


*1   CREST®

外食・中食市場において 「いつ、誰が、どこで、何を、どのように食べ、どの程度満足したか」など消費者のあらゆる喫食動態データを、1年365日、直接消費者から収集し、年間13万を超えるサンプル数を元に調査分析できる情報サービスです。外食市場規模、中食市場規模、客数を業態、セグメント別に把握可能です。
詳細URL: https://www.npdjapan.com/service/food.html

*2  食機会数

外食・中食を利用した延べ食機会(朝/午前間食/昼/午後間食/夕/夜間食)数

 


 

 

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