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<外食・中食 調査レポート>2020年計の市場動向、外食・中食売上は18.3%減 出前市場規模は50%増の6264億円

2021/02/09

外食・中食市場情報サービス『CREST®*1 』を提供するエヌピーディー・ジャパン株式会社(東京都港区、トーマス・リンチ代表)は、外食・中食市場2020年計の動向分析レポートを2021年2月9日に公表します。

本分析レポートでは、大きく以下のことが分かります。コロナウイルス感染拡大の影響を受け、2020年1-12月計の外食・中食市場は、売上が18.3%減少しました。外食・中食全体のイートインは33%減でした。出前の2020年市場規模確定値は、50%増の6264億円でした。


 

外食・中食市場の2020年1-12月計は、売上18.3%減

外食・中食市場全体の2020年1-12月計の前年比(図表1)をみると、売上(金額市場規模)が18.3%減少、客数(食機会数)が12.4%減少しました。外食(イートイン)売上が33%減でマイナス幅が大きく、中食(テイクアウト・デリバリー)売上は2.6%増でした。

 

レストランのテイクアウト・デリバリーが大幅増

業態別の2020年の売上前年比をみると(図表2)、レストランのテイクアウト・出前が大幅に増加しており、FF+セルフカフェでは33%増、ファミレスでは17%増、その他フルサービスレストランでは6%増でした。一方で、小売店のイートインはマイナス幅が大きく、コンビニで31%減、スーパーで24%減でした。

 

2020年出前市場規模は6264億円で50%増

外食業態計(レストラン計)の出前(デリバリー)市場規模推移をみると(図表3)、2020年の確定値は6264億円で、前年比50%増でした。レストラン売上に占める出前(デリバリー)比率は、2019年3.1%から、2020年6.5%と2倍以上の比率となりました。

 

エヌピーディー・ジャパン フードサービスシニアアナリストである、東さやか(あずま・さやか)は、次のように話します。「出前(デリバリー)は、2016年から成長市場でしたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、一気に市場が拡大し、数年分も進みました。これは、外出・外食を控えたい需要が増えたことと、デリバリー対応を始めた飲食店が増えたこと、シェアリングデリバリー、デリバリープラットフォームサービスに相次ぐ新規参入があり、対象エリアも拡大したことで、数年分も一気に成長しました。イートインが減少したことで、その売上に占める比率も2倍以上となりました。デリバリーは、今後も成長が見込まれ、飲食店にとってその重要度が増していくことでしょう。」

 


*1   CREST®

外食・中食市場において 「いつ、誰が、どこで、何を、どのように食べ、どの程度満足したか」など消費者のあらゆる喫食動態データを、1年365日、消費者から収集し、年間13万を超えるサンプル数を元に分析できる情報サービスです。外食市場規模、中食市場規模、客数を業態、セグメント別に把握可能です。世界13か国で実施。
詳細URL: https://www.npdjapan.com/service/food.html


 

 

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