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外食・中食 調査レポート

麺市場 ~中食市場で“ラーメン・チャンポン”を凌ぐ“冷たい麺~

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【東京、2014年2月28日】 「そば・うどん」業界といえば、1兆700億円を超えるマーケット規模を示す一方でガリバーとなる大手チェーンがなく、外食業界では「残された最後の巨大マーケット」と言われてきた。

今回のレポートでは、この麺市場のトレンドについてエヌピーディー・ジャパン(株)が提供する外食・中食市場情報サービス『CREST*1』から探ってみる。

麺市場*2は中食にシフトしている。

まず、図表1は麺市場における外食・中食比率の推移を5年前と比べたものである(図表1)。2013年における麺市場の食機会数をみると、2009年と比べてほぼ横ばいであった。

【図表1】 麺市場における外食・中食比率(%)

(2009年vs 2013年)

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エヌピーディー・ジャパン㈱ JapanCREST® より

この外食・中食比率に注目すると、中食が+1.0ポイント増加していることがわかった。また中食で麺類メニューが選ばれている業態を分析すると、2009年はコンビニが37.3%と最も大きなシェアを占めたが、ここ数年はそのシェアは減少傾向で、2013年はスーパーがコンビニを押さえてそのシェアを伸ばした(特典データ参照)。

外食・中食の麺市場の食機会には大きな伸びこそないものの、その中でも中食においてはスーパーを選ぶ消費者が微増傾向のようだ。

麺類はランチでの食機会*3が多く、増加している。

それでは麺類はどんな食機会で選ばれているだろうか。

図表2は、外食・中食市場における食機会別シェアについて、直近1年と2009年とを比較したものである(図表2)。

【図表2】 外食・中食市場 麺類の食機会別シェア (%)

 (2009 年vs 2013年)

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 エヌピーディー・ジャパン㈱ JapanCREST® より

これをみると、麺類は昼食の食機会シェアが60%以上と全体の中で最も多く、2009年と比べると昼食のシェアは+1.7ポイントと最も増加している。麺類はランチで食される機会が圧倒的に多く、以前と比べてより選ばれていることが伺える。

 

中食市場では「冷たい麺」のシェアが大きい。

「麺類」は昼食で食べられる機会が圧倒的に多いことが、これまでの分析でわかった。では、麺類のなかでも一体どんなメニューが好まれているのだろうか。

図表3は2013年の外食・中食市場における麺類のメニューシェアを比較したものである(図表3)。

 

【図表3】 外食・中食麺市場 メニュー別シェア

(2013年 食機会ベース:%)

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エヌピーディー・ジャパン㈱ JapanCREST® より

図表3の外食・中食全体のメニューシェアを見ると、「ラーメン・チャンポン」が全体の44.3%で最も大きいシェアを占めている。一方で中食市場のメニューシェアに注目すると、「ラーメン・チャンポン」のシェアは29.2%で、外食・中食市場全体と比べて小さい。

この中食市場でシェアを伸ばしているメニューをさらに分析すると、「冷たい麺類(冷やし中華、冷麦、そば(冷)、うどん(冷)の合計)」の比率が興味深い。この「冷たい麺」の比率に注目すると、中食市場では「冷たい麺類」の比率が43.6%で、外食・中食全体の比率(24.3%)と比べて著しく高いことがわかった。 

麺市場においては、中食やランチの食機会比率に微増がみられるなか、とりわけ中食市場における「冷たい麺」メニューのシェアが、中食・外食市場全体と比べて高い傾向がみえた。つまり麺類メニューを選ぶ消費者は、手軽に食べられる中食の「冷たい麺」を選ぶ傾向がみられるようである。

*1 CREST とは

外食・中食市場において 「いつ、誰が、どこで、何を、どのように食べ、どの程度満足したか」など消費者のあらゆる喫食動態データを、1 年365 日、直接消費者から収集し、年間13 万を超えるサンプル数を元に調査分析できる情報サービスです。(海外各国版もご用意)
詳細は http://www.npdjapan.com/service/food.html 

*2 麺市場とは

JapanCREST® では、和洋中のあらゆる麺類を調査しています。今回は記事構成上、「うどん」「そば」「冷麦」「ラーメン・ちゃんぽん」「冷やし中華」を抽出し麺市場と定義して分析しています。

*3食機会数とは

外食・中食を利用した延べ食機会(朝/昼/夕/間食)数