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シニア世代の外食中食動向 ~クーポンよりポイント貯めるシニア層~

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【東京、2014年10月22日】 総務省の発表によると2013年9月時点の65歳以上の人口は約3,186万人で、総人口に占める割合は25.0%と過去最高となった。この割合は今後も上昇を続け、2035年には33.4%となり3人に1人が高齢者となると見込まれている。外食中食市場においても、高齢者食の宅配サービスへの参入が増えるなど、シニアはターゲットとしていまや無視することのできない存在となっている。

今回のレポートでは、そのシニア世代(60-79才とする)の外食・中食利用実態について、エヌピーディー・ジャパン(株)の外食・中食市場 四半期トピカルレポート『シニアレポート 第1四半期版*1』から探ってみる。

 

若い世代より高い外食比率

まず、外食・中食の比率をみてみる(図表1)。

【図表1】 世代別 外食中食比
(食機会ベース、2014年1-3月度累計)

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15-79才全体の外食中食比率は、中食が62%を占めている。シニア世代に着目すると、同様に中食の比率が外食よりも高い傾向は同じであるが、15-59才と比べると、外食の比率が6ポイント高くなっている。時間的にも金銭的にも59才以下よりも余裕がでてきて、外食の比率が高くなっているものと考えられる。

 

お店選びは価格も重視

次に、シニア世代はどのような理由で店舗を選ぶのだろうか。世代別の外食中食店舗選択理由をみてみよう(図表2)。

【図表2】世代別 外食・中食店舗選択理由Top3   ※60-79才高い順にソート
(2014年1-3月度累計)

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上位には、「便利な立地」、「価格が手頃」、「いつも、定期的に利用」が挙げられ、これらの要素が上位3つである点は15-59才でもシニア世代でも共通している。その比率の差に着目してみると、総じてシニアの方が割合が高いが、特に差が大きいのが、「価格が手頃」で、15-59才より10ポイント高くなっている。店舗選択において、価格を重視する人が59才以下の世代よりも多い点は興味深い。

さらに、3位の「いつも、定期的に利用」も15-59才よりも7ポイント高い。行き慣れた店を利用する人が若い世代よりも多く、ロイヤリティの高い層と言える。

 

クーポンよりも追加ポイント

では、価格を重視するシニア世代は、割引などを利用しているのだろうか。世代別に割引や特典の利用の有無をみてみた(図表3)。

【図表3】世代別 外食中食割引利用率
(2014年1-3月度累計)

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シニア世代の割引クーポンの利用率は、15-59才の18%に比べ半分の9%に留まっている。クーポンは、携帯やPC上での事前登録が必要な事が多く、それを煩雑に感じたり、またそもそもクーポンの存在自体の認知が低い可能性もある。
一方、ポイントカードの追加ポイントの利用率は、14%と15-59才に比べ4ポイント高くなっている。一度保有してしまえば、支払時に提示するだけでよいという分かりやすさに加え、先にみたように、シニア層は行き慣れた店を利用する人が多い事もあり、リピート利用が反映されるポイントカードが利用されやすいようだ。

 

高齢化が進む日本において、ますますその存在感が高まりつつあるシニア世代。この層を取り込むには、ポイントカードを定着させ、ロイヤルカスタマーとして囲い込むのも一つの方法かもしれない。

 

 

*1 外食・中食市場 四半期トピカルレポート 「シニアレポート」とは

NPDの外食・中食情報サービス『CREST*2』を用いて、シニア(60-79歳)層の外食・中食利用意識と実態の変化を四半期毎に捉え、現在のビジネス上最も重要なセグメントのマーケティング戦略構築をサポートするレポートサービスです。

*2 CRESTとは

外食・中食市場において 「いつ、誰が、どこで、何を、どのように食べ、どの程度満足したか」など消費者のあらゆる喫食動態データを、1年365日、直接消費者から収集し、年間13万を超えるサンプル数を元に調査分析できる情報サービスです。(海外各国版もご用意)

詳細は http://www.npdjapan.com/service/food.html