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コンビニで魚惣菜の需要増、他業態では?

2018/02/05

フードサービス シニアアナリストの東(あずま)さやかです。

 

コンビニで焼き魚など、魚介を使った惣菜が好調というニュースを見ました。
各社、容器ごとレンジで温めてそのまま食べられる容器に変更するなど、近年魚惣菜に力を入れているようです。

スーパーでは、生鮮魚介の値上がりやアニサキス不安などの影響で、魚介類は不振が続いているのとは対照的です。

CREST(*)で見ると、コンビニにおける魚料理計の年間食機会数は、2017年に3年前の2014年と比較して約19%増えています。スーパーは10%も減少しました。
外食・中食市場全体で見ると、なんと3年で約11%も魚料理が減少しているのです。肉料理は増加していますから、市場全体では、魚より肉食化していっていると言えます。健康志向ブームと言われている中で、意外な結果ですね。

しかし、世界のトレンドで見ると、世界外食・中食市場でも魚介類が減少しています。世界の変化や資源のことを考えると当然の結果といえるかもしれません。

 

*CRESTとは・・・外食・中食市場において 「いつ、誰が、どこで、何を、どのように食べ、どの程度満足したか」など消費者のあらゆる喫食動態データを、1年365日、直接消費者から収集し、年間13万を超えるサンプル数を元に調査分析できる情報サービスです。外食市場規模、中食市場規模、客数を業態、セグメント別に把握可能です。
(世界13ヶ国で実施)
詳細URL: https://www.npdjapan.com/service/food.html