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ひとり外食、競争激化

2019/04/02

フードサービス シニアアナリストの東(あずま)さやかです。

 

ひとり焼肉やひとりステーキなどの新しい業態が増えてきていますね。
単独世帯の増加などで、ひとり外食需要の掘り起こしを狙っているようです。

実際、ひとり外食は増えているのでしょうか?
CRESTによると、実はひとり外食客数は、実数も比率も増加していません。
外食・中食全体の食機会の喫食人数比率で、ひとりは約48%。
外食業態(ファストフード、カフェ、フルサービスレストラン)での外食(イートイン)では、26%です。
フルサービスレストランの外食だけで見ると、19%ほどです。
いずれも、最近特に増えたりしていません。
業態別にみると、一部増加がみられる業態もあります。

ただ、こちらをもってして需要が伸びていないとは言い切れないと思っています。
ひとりで外食したいけど、なかなか食べたいものと一人で入れる雰囲気が一致しなかったりで、結局外食せず家で食べたりしている人は多いかもしれません。

人口が減少する中で、外食・中食市場のパイの取り合いが激しくなっています。パイを増やすには、内食からの需要取り込みも必須です。このような潜在需要を掘り起こしていくことは、今後さらに重要になっていくと思われます。コンビニのカウンターコーヒーが新規需要掘り起こしのいい例ですね。

 

*CRESTとは・・・外食・中食市場において 「いつ、誰が、どこで、何を、どのように食べ、どの程度満足したか」など消費者のあらゆる喫食動態データを、1年365日、直接消費者から収集し、年間13万を超えるサンプル数を元に調査分析できる情報サービスです。外食市場規模、中食市場規模、客数を業態、セグメント別に把握可能です。
(世界13ヶ国で実施)
詳細URL: https://www.npdjapan.com/service/food.html