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アフターコロナ、人々はどこへ行くのか

2021/06/23

こんにちは。フードサービス部クライアントサービスの石川です。

 

3回目の緊急事態宣言が解除され、民間企業、大学等によるワクチン接種も始まり、少しずつコロナ後に向けて進んできている今日この頃ですが、皆さま如何お過ごしでしょうか。

最近、「コロナが落ち着いたら人々はどこへ行くのか」というご質問をよく頂くのですが、Wondershake社の「アフターコロナに関するアンケート」(調査期間2021年1月18~20日、調査有効回答数369人)では、コロナが落ち着いたらやりたい事、1位は「国内旅行」81.6%、2位は「外食・会食」65.3%と、コロナでずっと我慢していたことをやりたい人が大多数という結果となっており、リベンジ消費が一つのキーワードとして人の流れを決定付けると考えられます。

 

一つ目の、国内旅行。Go To トラベル復活も予想され、久々に温泉に入って、地産地消のお料理を堪能したいという需要が戻りそうです。又、環境省が国立公園・温泉地等での滞在型ツアー・ワーケーション推進事業費として、各地域各施設のワ―ケーションへの取組に対して新たに補助金の支援を決めたことで、”ワ―ケーション”が盛り上がるのではないかと考えられます。いち早くワ―ケーションプランを打ち出した「星のや」では、仕事をする場所としてWi-Fiの整備等のハード面の充実だけでなく、子供連れには仕事中は子供を預けられる託児付きのプラン等もあり、ソフト面も充実したプランで、様々な立場の利用者がワ―ケーションができる環境を整えています。このような取り組みが、首都圏から地方への人の流れを増やすと考えられます。

 

二つ目の、外食。フルサービスレストランの復活が考えられます。CRESTでみますと、第一回目の緊急事態宣言が解除された2020年6月-7月では、「寿司店」「焼肉店」の回復が早く、久々の外食では、自宅とは違う非日常空間で、接客を受けながら食事ができるフルサービスレストランが支持されていました。この結果から見ますと、コロナが落ち着いた後も、デリバリーや持ち帰りで外食と同じ味が家庭で楽しめたとしても、店舗での顧客体験を求めて、人々はフルサービスレストランへ、ある程度、戻るのではないかと考えられます。

但し、パーソルキャリアの調査では、民間企業の6割はテレワークの継続意向を示しており、職場での宴会需要などは、コロナ前までには戻らないと考えられ、友人、家族、恋人などでのレストラン利用が戻ると考えられます。

 

コロナが落ち着いたら一番したい事。私個人としては、最も小さなことかもしれませんが、「マスクをしないで外を歩く事」です。友人や知人とマスクをしないで、一緒に外食をして大笑いしたいなと小さな希望を胸に抱いています。

 

 

(参考)

マイナビニュース コロナが落ち着いたらやりたいこと

コロナが落ち着いたらやりたいこと、1位「国内旅行」 – 行きたい場所は? | マイナビニュース (mynavi.jp)

 

日経新聞 企業の6割 テレワーク継続予定

企業の6割 テレワーク継続予定: 日本経済新聞 (nikkei.com)

 

環境省 ワ―ケーション推進事業

環境省_令和2年度(補正予算)国立公園・温泉地等での滞在型ツアー・ワーケーション推進事業費の間接補助事業の公募について (env.go.jp)

 

プロフィール:

フードサービス部門 クライアントサービス 石川麗

外資系市場調査会社を経て、2019年にエヌピーディー・ジャパン株式会社へ入社。

エヌピーディーでは、外食チェーン様、食品メーカー様を担当。