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成長市場の外食業態の朝食、昼食より利用頻度が高い

2025/07/25

フードサービス シニアアナリストの東(あずま)さやかです。

2023年7月-2024年6月計の外食業態における朝食市場規模は、5190億円で、前年同期比9.2%増、コロナ前の5年前同期比22.0%増と、大きく市場が成長しています(外食・中食市場情報サービス『CREST®』により)。
『ジャパンフードサービスレシートトラッキング』によると、2024年4月-2025年3月計の朝食の利用状況を主要チェーンごとに見てみると、牛丼チェーンAの一人当たりの年間利用平均回数は、朝食が3.75回、昼食が2.54回で、朝食が昼食の1.5倍多いことが分かりました。他の主要チェーンの多くでも朝食の利用回数が昼食より高いです。

朝食は、共働き世帯の増加、単身世帯の増加など、社会構造の変化やニーズの変化により成長しています。コロナ後に夜遅くの客足が減ったり、営業時間を短くした飲食店も多い中、朝食に活路を見出し、力を入れる企業も増加しているようです。

朝時間帯の利用は、同じチェーンを習慣のように使う人が多いと考えられ、ヘビーユーザー獲得と、利用頻度増加により客数増が見込めます。朝食の開始・強化には飲食店にとって客数増加のオポチュニティがあると言えるでしょう。