飲食店のモバイル決済、4年で倍増、25.3%に
2025/08/22
フードサービス シニアアナリストの東(あずま)さやかです。
コロナ過を経て、大きく浸透したキャッシュレス決済ですが、飲食店の利用では、どれくらいの比率を占めるのでしょうか。
サカーナ・ジャパンが提供する、外食・中食市場情報サービス『CREST®』によると、2024年4月-2025年3月計の飲食店における決済比率(食機会数=客数ベース)をみると、現金が最も多く、38.2%でした。しかし、4年前は55.5%と半数以上を占めていたので、激減したことが分かります。
大きく増加したのは、モバイル決済で、4年前の12.3%から25.3%に倍増しました。クレジットカードは、2024年4月-2025年3月計に24.8%で、モバイル決済の25.3%より低くなりました。モバイル決済は、前年同期比でも2.7ポイント増で、右肩上がりの成長が続いています。
一方で、コンビニで中食購入時のモバイル決済は、41.0%の比率を占めるので、消費者のニーズは、もっと高そうです。モバイル決済は、手数料の負担も大きいので、非導入の店舗も多いですが、ちょっとした外出だと現金を持ち歩かない人も増加する中、消費者の重要なニーズになっていることは間違いなさそうです。