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会社員の平日ランチの客単価は939円、3年前より9.2%増加

2025/11/12

フードサービス シニアアナリストの東(あずま)さやかです。

インフレが進む中、サラリーマンの昼食事情はどのようになっているのでしょうか。サカーナ・ジャパンが提供する、外食・中食市場情報サービス『CREST®』によると、2025年7-9月の、飲食店における会社員週日ランチの平均支払金額は939円でした。3年前同期の2022年7-9月は860円でしたので、3年間で9.2%増加したことが分かります。

外食・中食全体の客単価は、3年前比で18%増となっていますので、それと比べると、会社員の週日ランチは、コストが抑えられているようです。まだ値上げが続く中、飲食店における会社員週日ランチの平均支払金額は、前年同期比では横ばいで上昇していません。給料が物価上昇に見合うだけ上がらない中、会社員は普段使いのランチで、できるだけ安い店を選んだり、メリハリをつけたり、安めのメニューを選択することなどで、コストを調整していることがうかがえます。

また、この939円は、ファストフードやカフェなども含んだ金額で、フルサービスレストランだけでみると、おなじ会社員週日ランチでも1000円を超えます。この平均金額を基準に安めのランチ、高級感を感じさせるランチの価格設定をするとよいでしょう。