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<外食・中食 調査レポート> 中国の外食・中食市場 デリバリー(宅配)が前年比+23%成長

2017/06/21

外食・中食市場情報サービス『CREST®*1 』を提供するエヌピーディー・ジャパン株式会社(所在地:東京都港区、代表取締役:トーマス・リンチ)は、この度、中国の外食・中食市場の動向分析レポートを2017年6月22日に発表します。

外食・中食市場情報サービス『CREST®』は日本を含め世界13ヶ国で実施している消費者トラッキング調査です。今回は、中国(22主要都市)の外食・中食市場で最も大きく成長しているデリバリー(宅配)についての分析を紹介します。

 

経済成長は横ばいの中国

2016年の中国の経済状況をみてみると(図表1)、GDPは横ばい、可処分所得は6.3%と大幅増もそのペースは2015年の7.4%増と比べるとペースダウンしています。消費者物価指数は2.0%と2015年より高い成長を示しています。端的にいうと、2015年とは大きく変わらないものの、高い成長を維持している状態で、消費者態度指数も高い値を維持しています。

 

 

デリバリー(宅配)利用が前年比23%増加

『CREST®』で中国における2016年の外食・中食利用状況をみてみると(図表2)、イートインが67%で最もボリュームが大きいのが分かります。日本のイートイン比率(34%)と比較してみると市場の違いがよくわかります。注目すべきなのは、7%を占めるデリバリーの躍進です。7%というデリバリー比率は、世界各国とと比較しても高い比率ですが、2015年と比較して2016年の食機会数は+23%とさらに大きく成長しました。外食・中食市場の成長はこのデリバリーがけん引しています。

 

 

 

デリバリー(宅配)伸長の要因はO2Oビジネスの発展

デリバリーの伸長は、グローバルトレンドです。この成長の背景にあるのは、テクノロジーの発展、O2O(Online To Offline)ビジネスの発達です。中国市場においても、近年多くのデリバリーサービスが開始されています。中国では現在「餓了么」「百度外卖」など、デリバリー専用ECサイトがプラットフォーム化されており、そのプラットフォームに、街中のほとんど全てと言っていいほどの飲食店が参加しています。利用者がスマホなどからプラットフォームを通じて注文すると、プラットフォーム提供者の専用バイク便が各飲食店まで注文の品を取りに向かい、発注者の指定場所まで配達するという仕組みです。

 

支払いもスマホで電子決済です。現在の中国フードデリバリーは、物価の高騰、忙しい人の増加、スマホの普及、中国IT業界の急速な成長などが相まって進化し、急激な成長を遂げています。今後もこの成長は続くと見込まれます。

 

 

エヌピーディー・ジャパンは、このような変化と成長する中国における外食・中食市場の大枠と変化を捉えるためのマーケットトレンドレポートを2017年秋ごろに日本で提供予定です。中国へ進出する企業にとって非常に重要な指標としてご活用いただけます。現在、ご興味のある企業様を対象に、サンプルレポートをご覧いただき、企画に対するご意見を頂戴しています。ご興味のある方は下記の連絡先までご連絡をお願いします。

 

*1   CREST®

外食・中食市場において 「いつ、誰が、どこで、何を、どのように食べ、どの程度満足したか」など消費者のあらゆる喫食動態データを、1年365日、直接消費者から収集し調査分析できる情報サービスです。外食市場規模、中食市場規模、客数を業態、セグメント別に把握可能です。調査対象は、以下の22都市の15-54才の個人でサンプル数は月7,000サンプル。
詳細URL: https://www.npdjapan.com/service/food.html

 

 

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