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<外食・中食 調査レポート>成長する出前市場、2018年は4,084億円で5.9%増

2019/04/10

外食・中食市場情報サービス『CREST®*1 』を提供するエヌピーディー・ジャパン株式会社(東京都港区、トーマス・リンチ代表)は、外食・中食の出前市場動向分析レポートを2019年4月10日に公表します。

本分析レポートでは、大きく以下のことが分かります。2018年の外食・中食における出前市場規模は4,084億円で前年比+5.9%成長しました。主要出前7サービス(ウーバーイーツ、出前館、ごちクル、dデリバリー、楽天デリバリー、ファインダイン、LINEデリマ)で、出前全体の約44%を占めました。主要出前7サービスの主利用層は男性15~29才でした。


 

出前市場規模は4,084億円で5.9%増

レストラン業態(小売店、自販機、社員食堂、学生食堂を除く。宅配ピザを含む)における出前市場は、2018年(1-12月計)に4,084億円で、前年と比べ5.9%増加しました(図表1)。2016年は+5.8%、2017年は+2.3%増加しており、外食・中食市場全体の成長率(2%前後)と比較して高い成長を示しています。

 

 

主要出前7サービスの金額シェアは約44%

出前でどのサービスを利用したかのサービス別金額シェアをみると(図表2)、店やレストランからの直接の出前が36%と依然最も多いものの、主要出前7サービス(ウーバーイーツ、出前館、ごちクル、dデリバリー、楽天デリバリー、ファインダイン、LINEデリマ)も合計で約44%を占め、出前全体の半数近くに迫っていることがわかりました。

 

 

 

主要出前7サービスの主利用層は男性15~29才

出前の利用者層をみると(図表3)、店やレストランからの直接の出前は30才以上の男性が多いのに比べ、主要出前サービスは、15~29才の若い男性の利用が32%を占め主要顧客となっていることがわかりました。14才以下の子供と一緒に食べる機会に利用が多いのは出前全体の傾向です。

 

 

働く女性の増加や働き方改革、単身世帯の増加、高齢化、住宅の高層化などにより、出前の需要が高まっており、さらにITの進化、ウーバーイーツの上陸、人手不足などにより出前サービス供給が増え、出前サービス、メニュー、支払い方法の選択肢も増え、さらに需要が高まることで、出前市場は成長しています。2019年10月の消費増税に伴う軽減税率適用で、軽減税率の適用となる出前はさらに伸びることが予想されます。


*1   CREST®

外食・中食市場において 「いつ、誰が、どこで、何を、どのように食べ、どの程度満足したか」など消費者のあらゆる喫食動態データを、1年365日、直接消費者から収集し、年間13万を超えるサンプル数を元に調査分析できる情報サービスです。外食市場規模、中食市場規模、客数を業態、セグメント別に把握可能です。
詳細URL: https://www.npdjapan.com/service/food.html

 


 

 

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