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<外食・中食 調査レポート>2022年、ハンバーガー系ファストフード利用者の流出入、寿司店から流入、居酒屋やホテルへ流出

2023/06/01

外食・中食市場情報サービス『フードサービスレシートトラッキング*1 』を提供するエヌピーディー・ジャパン株式会社(東京都港区、クリストス・クリストフォロー代表)は、ハンバーガー系ファストフード市場の2022年の動向分析レポートを2023年6月1日に公表します。

本分析レポートでは、大きく以下のことが分かります。ハンバーガー系ファストフード市場の2022年の購買者数は、2021年比で1.0%増加しました。2022年の新規購買者*2は、2021年より寿司店の利用率が減少しました。また、購買停止者*3と、利用頻度を2回以上減らした購買者は、和風居酒屋やホテル・宿泊施設の利用率が増加しました。


 

ハンバーガー系ファストフード、2022年新規購買者は9.5%、利用頻度減は30.1%

ハンバーガー系ファストフード市場の2022年の購買者数は、2021年比で1.0%増加しました。2021年から2022年にかけての購買者数推移の内訳(図表1)をみると、2021年の購買者のうち8.5%が2022年に購買を停止しました。また、2022年の全体の購買者のうち、新規購買者は9.5%でした。継続購買者のうち、ハンバーガー系ファストフードの利用頻度が2回以上増加した購買者は全体の33.0%、利用頻度が2回以上減少した購買者は30.1%でした。

 

2022年の新規購買者、外食全体利用増も寿司店の利用率減少

ハンバーガー系ファストフードの2022年新規購買者の他業態の利用率(図表2)をみると、主要400チェーンの利用率は2021年に比べ8.8ポイント増加しました。しかし、寿司店の利用率は減少しました。2022年に進んだ行動規制緩和により、外食全体の利用が増え、2021年はハンバーガー系ファストフードを利用しなかった人が利用し始めたほか、寿司店からの流入もあったと言えます。

 

利用停止者、居酒屋やホテルへ流出

利用停止者、及び2022年に利用頻度を2回以上減らした購買者の業態別利用率(図表3)をみると、2022年は、特に和風居酒屋、ホテル・宿泊施設の利用率が増加しました。2022年は営業規制・行動規制緩和され、外出や旅行も増加し、コロナ禍で利用が減少した業態の利用が回復したことが分かります。

 

エヌピーディー・ジャパン フードサービスアカウントマネージャーである、渋谷隼人(しぶや・はやと)は、次のように話します。「ハンバーガー系ファストフードは、コロナ禍でいち早くテイクアウト・デリバリー需要に対応したこと等により、好調が続いた業態でした。2022年は行動規制が緩和され、消費者の動向がコロナ前に回帰しつつあり、ハンバーガー系ファストフードの消費者動向にも影響を与えています。また、2022年は値上が本格化し、同年後半には、新型コロナウイルスに代わり消費者動向に大きな影響を及ぼす主要な要因となりました。フードサービスレシートトラッキングでは、チェーンや対象期間を更に細かく設定することで、値上による消費者の変化、チェーン単位の流出入状況等、様々な観点から分析を実施することも出来ます。依然値上が進む2023年、これに伴って目まぐるしく動く市場、消費者を可視化していくことは、益々重要になるものと考えます。」

 

本分析の詳細をもっと知りたい方へ
「外食・中食マーケットトレンドセミナー」6月14日開催決定
本分析を含めた外食・中食市場動向について分析・解説する無料ウェビナーを2023年6月14日(水)に開催します。今回は、以下についてお話しします。
1)4月までの市場状況:アフターコロナを見据える
2)値上げで消費者はどう動いたか?業態間の流出入を見る
詳細・申込は、以下のウェブページをご覧ください。https://www.npdjapan.com/information/info_seminar2023q1/

 


*1   フードサービスレシートトラッキング

外食主要400チェーンのレシートデータを追跡。自社ブランドと競合ブランドの利用者動向と変化を把握可能です。利用率と利用頻度を追跡し、プロモーションや社会変動による変化を理解、次のアクションへつなげることが可能になります
詳細URL: https://www.npdjapan.com/solutions/eat-out-chain/

*2   新規購買者

本レポートでは、2021年にはハンバーガー系ファストフードを利用していなかったが、2022年に利用した人。

*3   購買停止者

本レポートでは、2021年にハンバーガー系ファストフードを利用していたが、2022年に利用が無なかった人。

 


 

 

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