<スポーツシューズ・アパレル市場 調査レポート> 2025年上半期の米国ゴルフ用品市場はパターが牽引、前年同期比23%増
スポーツシューズ・アパレル市場情報サービス『Japan Sports Tracker*1』を提供するサカーナ・ジャパン株式会社(エヌピーディー・ジャパン株式会社より社名変更、東京都港区、ケビン・ソー代表)は、2025年上半期の米国ゴルフ用品市場の概況分析レポートを2025年8月13日に発表します。
本分析レポートでは大きく以下のことが分かります。米国ゴルフ用品業界での2025年上半期パター市場規模は前年同期比23%増と大きく市場が拡大しました。ゴルフ用品全体の売上7%増を大きく上回っています。
米国ゴルフ用品業界、2025年上半期でのパター市場規模は前年同期比23%増
米国ゴルフ用品業界における2025年注目の話題は、ゴルファーのバッグの中で控えめで、しばしば見過ごされがちなギア、つまり「パター」にあります。Circana傘下のGolf Datatechによると、ゴルフ専門店およびゴルフコース併設店におけるパターの売上高は、2025年1~6月までの期間で前年同期比23%増加しました。さらにCircanaの小売トラッキングデータによれば、量販店やスポーツ用品店でもパターの売上が伸びており、同期間で19%の増加を記録しています。これらの数字を他のクラブカテゴリーと比較すると、今年に入ってから二桁成長を遂げているのはパターだけです。
「ゴルフ用品業界における成功事例として、パターは非常に良いケーススタディとなります。」と、Circana傘下Golf Datatechの副社長フィル・バーナードは述べています。「パターの急成長は『ゼロトルク』分野における革新によって牽引されており、過去1年の間に複数のブランドが独自の製品を投入しています。このトレンドは、ゴルフバッグの中で最も控えめなクラブですら、新技術に対する消費者の関心が販売へと変換される力を持っていることを示しています。ただし、小売業者やブランドは注意が必要です。価格帯の上昇により売上金額は伸びていますが、特に量販店やスポーツ用品店では販売数量がそれほど伸びていません。技術革新と消費者へのアクセスのバランスを取ることが、持続的な成功の鍵となるでしょう。」
市場全体を見渡すと、ゴルフ用品の売上は2025年1月に好調なスタートを切り、ゴルフ専門店およびゴルフコース併設店では前年同月比14%の増加を記録しました。しかし関税の影響を懸念する消費者の慎重な姿勢により成長はやや鈍化し、6月までの年初来売上は7%の増加にとどまっています。専門店ではゴルフクラブが6%の売上増で成長を牽引し、ボールやグローブといった消耗品も3%増加しました。一方、量販店やスポーツ用品店では成長が控えめで、ゴルフ用品全体の売上はわずか1%の増加にとどまりました。クラブの売上は5%増加しましたが、クラブセットの売上減がその効果を相殺しました。ゴルフボールは3%の安定した成長を維持し、ゴルフグローブは5%の伸びを見せました。
*1 Japan Sports Tracker
スポーツシューズ・アパレル市場における全国の消費者購買行動を時系列で把握できる日本で唯一の消費者パネルデータベースです。市場のトレンドやビジネスチャンスを特定し売上を伸ばすために必要な、製品トレンドと消費者動向について包括的な情報が得られます。カテゴリー、ブランド、アイテムレベルで自社製品、競合他社製品のパフォーマンスを分析できます。
詳細URL: https://www.npdjapan.com/solutions/sports/
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