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<外食・中食 調査レポート>2017年第4四半期の動向 客単価上昇で市場規模は+2%、客数は2期連続減

2018/02/14

外食・中食市場情報サービス『CREST®*1 』を提供するエヌピーディー・ジャパン株式会社(東京都港区、トーマス・リンチ代表)は、外食・中食市場2017年第4四半期(10-12月)の動向分析レポートを2018年2月14日に公表します。また、外食・中食市場の動向を分析・解説する無料セミナーを2018年3月14日(水)に開催します。

本分析レポートでは、大きく以下のことが分かります。外食・中食市場の2017年第4四半期の市場規模は5兆2677億円で前年同期比+2%成長しました。客単価が+3%上昇したことで市場規模が成長しましたが、客数は2期連続でマイナス成長となりました。業態別では、スーパーの客数が大きく減少しました。また、食機会別の伸び率を見ると、午前間食のみ成長、他は横ばいかマイナスとなりました。

 


 

外食・中食市場の市場規模は5兆2677億円で2%増

外食・中食市場全体の2017年第4四半期の成長率(図表1)をみると、売上(市場規模)は、5兆2677億円で対前年同期比2%増、5期連続のプラス成長となりました。この市場規模の成長は、客単価上昇(+3%)によるものです。客数(食機会数*2)は1%減で、2期連続のマイナスとなりました。

 

 

スーパーの客数が大幅減

業態別の食機会数の成長率(図表2)をみてみると、全体の27%を占めるシェア1位のスーパーマーケットが前年同期比でマイナス75百食機会(3.0%減)と大きく減少しました。スーパーのマイナス成長は4期連続で、前期には-5%と大きく減少しました。今期は外食・中食市場の食機会数減少の70%を占め、市場全体の客数(=食機会数)1%減少の要因はスーパーの減少の影響が大きかったことが分かります。

 

 

 

午前間食が2%増、昼食と夕食は横ばい、他はマイナス

食機会別の成長率(図表3)をみると、午前間食が+2%増加した他は、昼食と夕食が横ばい、その他はマイナス成長でした。朝食はこの1年間成長が続いていましたが、今期は-3%となりました。スーパーとコンビニで朝食機会が減少したことが影響しました。

 

 

2017年第3四半期、2017年第4四半期と2期連続客数が減少しましたが、長期トレンドで見てみると、前年の2016年第3四半期、2016年第4四半期は、それまで節約志向による客数低迷からプラスに転じた時期です。2016年第3四半期の客数は+1%、2016年第4四半期は+2%でした。特に2016年第4四半期は、ハロウィン需要が高まり、週末にあたったことで、小売りや居酒屋・バーの客足が伸びました。またクリスマスが3連休にあたったことで、クリスマスパーティーや食事の需要が伸びました。2017年は、その反動でマイナスになったと言えます。2015年第4四半期と比較すると、2017年第4四半期の客数は、+0.6%と成長しています。

人口減少、少子高齢化の日本社会では、市場全体が成長し続けることは難しく、一進一退を繰り返すことが予想されます。タイムリーにトレンドをつかむことと同時に、長期のトレンドから市場の動きを読み取ることがますます重要になります。


本分析の詳細をもっと知りたい方へ
「外食・中食マーケットトレンドセミナー2017年第4四半期編」3月14日開催決定

本分析を含めた外食・中食市場全体及び主要業態(ファストフード+セルフカフェ、ファミリーレストラン、居酒屋、コンビニ、スーパー)の2017年第4四半期の動向について分析・解説するセミナーを無料で開催します。
本セミナーは、3月14日(水)午後3時10分より品川にて開催します。
セミナー特典として以下の2つの分析とインサイトを紹介します。
「コンビニの客数減少要因、人口減少との関連性」
「女性の労働参加率、過去最高に。外食・中食への影響は?」

詳細・申込は、以下のウェブページをご覧ください。https://www.npdjapan.com/information/info_seminar2017q4-2/


*1   CREST®

外食・中食市場において 「いつ、誰が、どこで、何を、どのように食べ、どの程度満足したか」など消費者のあらゆる喫食動態データを、1年365日、直接消費者から収集し、年間13万を超えるサンプル数を元に調査分析できる情報サービスです。外食市場規模、中食市場規模、客数を業態、セグメント別に把握可能です。
詳細URL: https://www.npdjapan.com/service/food.html

*2  食機会数

外食・中食を利用した延べ食機会(朝/午前間食/昼/午後間食/夕/夜間食)数

 


 

 

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