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ランチの外食市場規模 – 働き方改革と通販の影響

2017/06/02

フードサービス シニアアナリストの東(あずま)さやかです。

昨日6/1にウォール・ストリート・ジャーナルで弊社USのCRESTデータを元にした記事「外でランチ」はもう古い? レストランは閑古鳥」が掲載されました。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170601-00012515-wsj-int

ランチの外食需要が減っているという話なのですが、その中でも私が注目したのは、以下の部分です。

 

  消費者の行動に根本的な変化が生じていることも影響している。仕事の少なくとも一部を自宅でする人、つまり外食する機会が少ない人が増えている。BLSによれば、そうした人の割合は03年に19%だったが、15年には24%に達した。一方、ネット通販が伸び続けているということは、ショッピングモールに出向き、そこで昼食をとる回数が減っていることを意味する。

このことは、現在の日本でも当てはまってきます。ネット通販の成長と現在盛んにおこなわれている働き方改革、この二つが、日本のランチ需要に影響を及ぼすことが考えられます。

事実、日本のCRESTデータを見ても、ランチの外食市場規模は、金額、客数ともに2016年通してマイナス成長が続きました。2017年1‐3月は金額市場規模は少し持ち直していますが、客数は2015年1‐3月より低い値です。

ネット通販や在宅勤務が増えるなどのライフスタイルの変化がどのように食ビジネスに影響を与えるのかよくモニターして、その対策を打っていくことが重要となりますね。

 

*CRESTとは・・・外食・中食市場において 「いつ、誰が、どこで、何を、どのように食べ、どの程度満足したか」など消費者のあらゆる喫食動態データを、1年365日、直接消費者から収集し、年間13万を超えるサンプル数を元に調査分析できる情報サービスです。外食市場規模、中食市場規模、客数を業態、セグメント別に把握可能です。
(世界13ヶ国で実施)
詳細URL: https://www.npdjapan.com/service/food.html