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フードデリバリー市場規模は11%伸長 マクドナルドもウーバー導入

2017/06/29

フードサービス シニアアナリストの東(あずま)さやかです。

 

マクドナルドがウーバーイーツを導入するという発表をして話題になっています。

ウーバーイーツのようないわゆるシェリングデリバリーの利用は、世界中でどんどん拡大しています。今、フードサービス業界では最もホットで注目されているカテゴリーです。

 

CRESTによると、日本の外食フードビジネス(コンビニ、スーパーなどの小売りを除く)におけるデリバリー利用は、約3%。直近一年(2016年5月~2017年4月)の市場規模は約4,015億円で、前年同期比でプラス11%伸長しています。宅配を利用しないイートインとテイクアウトの市場規模は0.4%伸長していませんので、これがものすごい成長だということが分かります。

マクドナルドだけでなくスシローや吉野家もウーバーや出前館のシェアリングデリバリーを導入し始めています。

シェアリングデリバリーサービスへの参入も目立ってきて、出前館やウーバーイーツの他に、楽天の楽びん!やDocomoのdデリバリーなども同様のサービスを行っています。

 

ヨーロッパの主要5か国では、すでにデリバリー利用率は6%で、デリバリーサービス利用の市場規模も年に+15%以上成長しています。(CRESTより)

 

 

日本でのデリバリーの拡大を阻むのカギは、人件費と便利なコンビニがどこにでもあることですが、人件費の部分は、このようなシェアリングデリバリーサービスが拡大することで解決されます。今後、日本でもこのデリバリー市場がさらに拡大していくことが期待され、これはフードサービス業界にとって新たな成長の光になることでしょう。

 

*CRESTとは・・・外食・中食市場において 「いつ、誰が、どこで、何を、どのように食べ、どの程度満足したか」など消費者のあらゆる喫食動態データを、1年365日、直接消費者から収集し、年間13万を超えるサンプル数を元に調査分析できる情報サービスです。外食市場規模、中食市場規模、客数を業態、セグメント別に把握可能です。
(世界13ヶ国で実施)
詳細URL: https://www.npdjapan.com/service/food.html