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ポイント目当てでの来店、約5%

2022/09/22

フードサービス シニアアナリストの東(あずま)さやかです。

コロナ禍、物価上昇と外食業界には向かい風が続いています。
顧客の来店を促す施策として、ポイント導入の有効性を紹介したいと思います。

エヌピーディー・ジャパンが提供する外食・中食市場情報サービス『CREST®』に、2022年1月では、以下の項目が分かるようになりました。

①どのポイントを普段使っているのか、
②昨日の食事でポイントを貯めたり、使ったのか、また、
③店舗選択時に「ポイントが使える、貯まるから」その店を選んだのか。

③で、2022年1-7月の外食・中食購入時に「ポイントが使える、貯まるから」その店を選んだ比率を見てみると、8.2%にも上ることが分かりました。これは、1.立地、2.価格、3.いつも行くから、4.その店を気に入っているから、5.食べ物がおいしいからのトップ5の理由に次ぐ6番目に多い理由でした。外食業態(飲食店利用時)だけで見ると4.7%で、16番目の理由でした。小売(コンビニやスーパー)での中食利用に比べ、半分の比率ですが、それでも5%は小さくない数値です。ポイントを導入していない店も多いことを考えると、導入店ではその比率はさらに高いことが考えられ、ポイント導入によって5-10%客数増が見込める可能性を示唆しています。苦境を乗り越えるための施策の一つとして、導入の検討の価値はあるでしょう。