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<外食・中食 調査レポート>恵方巻きの喫食動向 2017年の食機会数は13%減、コンビニのシェアが減少

2017/12/11

外食・中食市場情報サービス『CREST®*1 』を提供するエヌピーディー・ジャパン株式会社(東京都港区、トーマス・リンチ代表)は、外食・中食市場における2017年2月の恵方巻きの喫食動向に関する分析レポートを2017年12月11日に公表します。

本分析レポートでは、大きく以下のことが分かります。外食・中食における、恵方巻きを含む「手巻き、のり巻き、太巻き寿司」の2月の食機会数は、2017年に4200万回で前年同月比マイナス13%と大幅減でした。購入先では、スーパーのシェアが最多で半数を占めますが、3番目に多いコンビニのシェアが大幅に減少しました(2015年2月比-6.2pt)。喫食者では、女性40-79才が最多でした。

 


 

2月「のり巻き」の食機会数は13%減

外食・中食市場全体で2月に恵方巻きを含む「手巻き、のり巻き、太巻き寿司」の食機会数*2(図表1)をみると、2015年2月、2016年2月と2年連続して4800万機会だった食機会数が、2017年2月には4200万機会に減少、約13%の大幅減となりました。

 

 

恵方巻きはスーパーでの購入が最多、コンビニのシェアが減少

2月に恵方巻きを含む「手巻き、のり巻き、太巻き寿司」を購入した業態のシェア(図表2)をみてみると、スーパーのシェアが最も多く、約半数を占めることが分かります。2番目に多いのは寿司店で、3番目がコンビニです。2月以外の月と比較すると、「手巻き、のり巻き、太巻き寿司」の購入先トップ3の順位は前述の2月の順位と同じですが、スーパーは40%ほどなので、2月の恵方巻きになると、スーパーでより購入されていることが分かります。2月の業態シェアを時系列で比較すると、スーパーのシェアが高まり(2015年2月比+3.3pt)、コンビニのシェアが大幅に減少しました(2015年2月比-6.2pt)。

 

 

 

恵方巻きは女性40-79才がメイン喫食者

恵方巻きは、どのような消費者が食べているのか、2月の「手巻き、のり巻き、太巻き寿司」の喫食者性年齢構成比(外食・中食計)をみてみる(図表3)と、女性60-79才が最も多く、次に女性40-59才、男性60-79才、女性15-29才の順に多いことがわかります。これら上位4番までは、シェアの前年同月比でプラス成長です。一方で、コンビニのメインユーザーである男性30-59才は、比率も小さく、前年比でもマイナスとなっています。

 

 

恵方巻きは、外食・中食で最大かつ成長しているセグメントである男性40-59才の利用を取り込めていないこと、外食・中食市場全体の成長をけん引してきたコンビニでのシェアが減少している、という2点が大きな問題で、その市場に陰りが出てきているものと思われます。より若い世代、特に男性の利用を高めていく工夫をすることが、恵方巻き市場の再活性につながるでしょう。

 


*1   CREST®

外食・中食市場において 「いつ、誰が、どこで、何を、どのように食べ、どの程度満足したか」など消費者のあらゆる喫食動態データを、1年365日、直接消費者から収集し、年間13万を超えるサンプル数を元に調査分析できる情報サービスです。外食市場規模、中食市場規模、客数を業態、セグメント別に把握可能です。
詳細URL: https://www.npdjapan.com/service/food.html

*2  食機会数

外食・中食を利用した延べ食機会(朝/午前間食/昼/午後間食/夕/夜間食)数

 


 

 

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