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<スポーツシューズ・アパレル市場 調査レポート>2021年1-3月のスポーツアパレル市場規模、前年同期比5.4%減 、「ドライ」「防臭/抗菌」アパレルの購入が増加

2021/07/14

スポーツシューズ・アパレル市場情報サービス『Japan Sports Tracker*1』を提供するエヌピーディー・ジャパン株式会社(東京都港区、クリストス・クリストフォロー代表)は、2021年1-3月のスポーツアパレル市場概況分析レポートを2021年7月14日に公表します。

本分析レポートでは、大きく以下のことが分かります。日本の2021年1-3月のスポーツアパレル市場規模は1,207億円で、第2回緊急事態宣言の影響により前年同期比5.4%減でした。購入理由では「デザイン/見た目」「色」を理由とする購入が前年同期比で減少しました。また生地の機能面では「ドライ」「防臭/抗菌」といった夏服の特長を持ったアパレルの購入が前年同期比で増加しました。


 

スポーツアパレル市場規模、2021年1月-3月は前年同期比5.4%減

日本の2021年1-3月のスポーツアパレル市場規模は1,207億円で、第2回緊急事態宣言の影響により前年同期比5.4%減でした。(図表1)。アイテム別売上シェアでは1位で15.6%を占める「上下セットのスポーツウェア」の売上が前年比24.1%減、金額にして60億円減の大幅減でした。減少した60億円のうち約50億円が19歳までの着用で減少しており、部活など学校行事での購入機会が減ったことが要因と推測できます。

   

「デザイン/見た目」「色」を理由とする購入が減少

アイテムを購入した最も重要な理由を1つ尋ねた「購入理由」別の売上シェアでは(図表2)、シェア1位の「デザイン/見た目」が前年同期比13.7%減(23億円減)、同10位の「色」が同34.5%減(8億円減)と、総じて「見た目」の重要性が低下しているという結果となりました。一方増えている購入理由としては、同2位の「着心地・履き心地が良い」(前年同期比5.3%増、4億円増)、同4位「品質」(同8.7%増、3億円増)などの機能面、同3位「低価格/プロモーション・キャンペーン」(同9.8%増、6億円増)の価格面、同7位の「ブランドの評判」(同22.3%増、4億円増)という心理面が挙がりました。

 

「ドライ」「防臭/抗菌」アパレルが成長

増えている購入理由として挙がった機能面ですが、どのような機能を持つアパレルが購入されているのでしょうか。スポーツアパレルの生地の特長別比率(売上ベース)(図表3)を見ると、4番目に多い「保温」(前年同期比0.8%ポイント減)が減少しました。一方、同2位の「ドライ」(1.6%ポイント増)、同7位の「防臭/抗菌」(1.1%ポイント増)が増加しました。

 

エヌピーディー・ジャパンのスポーツ事業部アカウントマネージャーである、伊藤和正(いとう・かずまさ)は、「緊急事態宣下の影響により外出の機会が減ったため、消費者はアパレル製品に対し見た目よりも着心地の良さを求めているようです。機能面では寒さ対策よりも汗・暑さ対策が前年同期より重要視されていますが、これもコロナの影響により室内での生活時間が増えたことが要因と考えられます。」と話します。


*1  Japan Sports Tracker

スポーツシューズ・アパレル市場における全国の消費者購買行動を時系列で把握できる日本で唯一の消費者パネルデータベースです。市場のトレンドやビジネスチャンスを特定し売上を伸ばすために必要な、製品トレンドと消費者動向について包括的な情報が得られます。カテゴリー、ブランド、アイテムレベルで自社製品、競合他社製品のパフォーマンスを分析できます。
詳細URL: https://www.npdjapan.com/solutions/sports/

 


 

調査データの転載について

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