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<外食・中食 調査レポート>外食業態テイクアウト市場規模は1兆7540億円、コロナ前比3%増、2021年3月-2022年2月計

2022/07/05

外食・中食市場情報サービス『CREST®*1 』を提供するエヌピーディー・ジャパン株式会社(東京都港区、クリストス・クリストフォロー代表)は、2021年の外食業態テイクアウト市場の動向分析レポートを2022年7月5日に公表します。

本分析レポートでは、大きく以下のことが分かります。2021年3月-2022年2月計の外食業態全体の市場規模は2019年比3割減の一方で、テイクアウト市場は、2019年同期比2.9%増の1兆7540億円でした。外食業態におけるテイクアウト比率は19%まで拡大しました。食機会別では、最も市場規模が大きい昼食で、2019年同期比13%増でした。


 

2021年の外食業態テイクアウト市場は、2019年比約3%増の1兆7540億円

日本でコロナウイルス感染の影響が出始めた2020年3月を起点に3月-2月を1年と区切り、外食業態全体の市場規模をみると(図表1)、2020年に2019年比3割減に縮小したまま、2021年の回復は微増に留まりました。そうした中、外食業態におけるテイクアウト市場は、2020年は前年の市場規模を2.6%下回りましたが、2021年は1兆7540億円で、2019年比2.9%増でした。外食業態全体の市場規模に占めるテイクアウト比率は、2019年は13%でしたが、コロナ後の2020年、2021年はいずれも19%まで拡大しました。

 

昼食の市場規模が2019年比13%増

外食業態におけるテイクアウト市場の食機会別の市場規模をみると(図表2左)、2021年で最も大きいのは昼食、次いで夕食でした。2019年比での成長率は(図表2右)、昼食がコロナ禍で大きく伸長し、2021年は13%増でした。一方、夕食は2020年に13%減となった後、2021年は6%減まで回復しました。

 

エヌピーディー・ジャパン フードサービスシニアマネージャーである、藤井真理子(ふじい・まりこ)は、次のように話します。「2022年3月下旬からまん延防止等重点措置が解除され、行動制限がなくなったことで、3月以降5月までの外食業態全体の市場規模は、2019年比で順調な回復傾向が続いています。イートインの回復が進む中でも、テイクアウト需要は衰えておらず、2019年の同月の市場規模を1割前後上回る水準で堅調に推移しており、今後も拡大が見込まれます。外食のテイクアウトだからこそ提供できる本格感、できたて感、注文時のカスタマイズ対応(大盛/小盛/トッピング…等)、イートインでは食べられないテイクアウト専用メニューの提供といった訴求が、中食との差別化のポイントとなると考えられます。」

 


*1   CREST®

外食・中食市場において 「いつ、誰が、どこで、何を、どのように食べ、どの程度満足したか」など消費者のあらゆる喫食動態データを、1年365日、消費者から収集し、年間13万を超えるサンプル数を元に分析できる情報サービスです。外食市場規模、中食市場規模、客数を業態、セグメント別に把握可能です。世界13か国で実施。
詳細URL: https://www.npdjapan.com/service/food.html

 


 

 

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