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<スポーツシューズ・アパレル市場 調査レポート>2021年1-9月のスポーツシューズ・アパレル市場規模、前年同期比3.7%増 7-9月は2.3%増、上半期4.3%増から微減

2021/12/20

スポーツシューズ・アパレル市場情報サービス『Japan Sports Tracker*1』を提供するエヌピーディー・ジャパン株式会社(東京都港区、クリストス・クリストフォロー代表)は、2021年1-9月のスポーツシューズ・アパレル市場概況分析レポートを2021年12月20日に公表します。

本分析レポートでは、大きく以下のことが分かります。日本の2021年1-9月のスポーツシューズ・アパレル市場規模は8,456億円(前年同期比3.7%増)と、新型コロナウイルスの影響からの緩やかな回復を見せましたが、上半期での同4.3%増からは微減でした。属性別ではキッズが前年同期比18.6%増と引き続き高い成長率を記録しました。


 

スポーツシューズ・アパレル市場規模、2021年1月-9月は前年同期比3.7%増

日本の2021年1-9月のスポーツシューズ・アパレル市場規模は8,456億円で前年同期比3.7%増と、新型コロナウイルスの影響からの緩やかな回復を見せました(図表1)。ただし2019年同期比では8.6%減で、まだコロナ以前の水準には回復していないことが分かります。

   

成長率は上半期の4.3%増から微減も、四半期ごとでも緩やかな回復傾向

上半期の成長率は前年同期比4.3%増でしたので、1月-9月では成長率が減速していることが分かります。ただし上半期の4.3%増は、2020年4月-6月に記録した前年同期比21.2%減の反動の影響も受けています。(図表2)。そのため9月までの3四半期は、2年前との比較でおおむね10%弱の減少となっており、市場は2021年4月以降は緩やかな回復傾向が続いていると言えます。

 

 

属性別ではキッズが前年同期比18.6%増

属性別に見ると(図表3)、キッズが前年同期比18.6%増と大きく成長しました。ただし上半期の24.1%増から比べると5.5ポイント減少しており、学校のクラブ活動再開などで一時的に回復していた需要が一巡し落ち着いてきていることを示唆しています。一方1.8%減とマイナス成長が続いている男性ですが、上半期の2.2%減からは減少率が0.4ポイント低下しており、回復の兆しも見せています。

 

 

エヌピーディー・ジャパンのスポーツ事業部アカウントマネージャーである、伊藤和正(いとう・かずまさ)は、「上半期に2019年上半期以降初めて増加に転じたスポーツシューズ・アパレル市場ですが、1月-9月期でも緩やかな回復を続けています。一般社会に目を向けると、11月末にワクチン接種率が8割近くまで達するなどポジティブなニュースの一方で、オミクロン株の発見など心配なニュースも出てきています。今後は市場の底であった2020年まで市場規模が落ち込む可能性は低いと考えていますが、感染の再度拡大などの場合には、以前2023年下半期と予測した2019年の市場規模回復が後ろにずれ込むことも考えられます。スポーツ製品企業にとっては消費者心理と市場規模の定点観測が引き続き重要になります。」と話します。

 


*1  Japan Sports Tracker

スポーツシューズ・アパレル市場における全国の消費者購買行動を時系列で把握できる日本で唯一の消費者パネルデータベースです。市場のトレンドやビジネスチャンスを特定し売上を伸ばすために必要な、製品トレンドと消費者動向について包括的な情報が得られます。カテゴリー、ブランド、アイテムレベルで自社製品、競合他社製品のパフォーマンスを分析できます。
詳細URL: https://www.npdjapan.com/solutions/sports/

 


 

調査データの転載について

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