<外食・中食 調査レポート>2023年8月、外食・中食の売上は2019年同月比0.2%増、コロナ前と同水準
外食・中食市場情報サービス『CREST®*1 』を提供するエヌピーディー・ジャパン株式会社(東京都港区)は、外食・中食市場2023年8月の動向分析レポートを2023年10月5日に公表します。
本分析レポートでは、大きく以下のことが分かります。2023年8月の外食・中食市場の売上は、2019年同月比0.2%増でした。客数は同7.0%減、客単価は同7.8%増でした。全業態計イートイン売上は2023年8月に同10.9%減で、前月比0.3ポイント増でした。出前(デリバリー)は、8月の売上が2019年同月比で48%増でした。
外食・中食市場の2023年8月は、売上0.2%増(2019年同月比)
2023年8月の外食・中食売上は、2019年同月と同水準の0.2%増でした。記録的な猛暑で、小売では飲料や季節商品などが売上の追い風となりました。また、イベントや行楽需要が回復したものの、お盆休み後半には台風上陸と記録的な大雨で影響が出ました。
全業態計イートインは10.9%減と前月と同水準
業態別・利用形態別の2023年8月の売上2019年同月比をみると(図表2)、外食・中食全体のイートインは10.9%減と前月と同水準でした(前月比0.3ポイント増)。テイクアウト・出前は15.0%増で、ファストフード+セルフサービスカフェ(同60%増)、ファミリーレストラン(同48%増)が好調でした。
出前(デリバリー)は2019年同月比48%増
外食業態計(レストラン計)の出前(デリバリー)売上2019年同月比をみると(図表3)、プラス成長が続いています。デリバリー増加のピークは2020年5月の204%増ですが、その後も2ケタ増が続いています。2023年8月は同48%増で、前月より大幅に下がっているものの、前年同月に比べて16ポイント増でした。
エヌピーディー・ジャパン フードサービスシニアアナリストである、東さやか(あずま・さやか)は、今後の展望について、次のように話します。「消費者の意識と行動は“通常”に戻っていますが、テレワークは定着し、引き続き外食・中食の機会は減少したままの人が多いです。外食・中食は、 GWで回復が進みましたが、休日の少なかった“日常”の6月は節約で後退し、7月は夏休みが始まり回復し、8月は夏休みの荒天や節約と日常消費の減少で後退しました。このような、メリハリ消費が今後も続くと考えられます。」
*1 CREST®
外食・中食市場において 「いつ、誰が、どこで、何を、どのように食べ、どの程度満足したか」など消費者のあらゆる喫食動態データを、1年365日、消費者から収集し、年間13万を超えるサンプル数を元に分析できる情報サービスです。外食市場規模、中食市場規模、客数を業態、セグメント別に把握可能です。世界13か国で実施。
詳細URL: https://www.npdjapan.com/service/food.html
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