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<外食・中食 調査レポート>2020年7月の市場動向、外食・中食売上は19%減 6月より4ポイント回復、出前は76%増

2020/09/07

外食・中食市場情報サービス『CREST®*1 』を提供するエヌピーディー・ジャパン株式会社(東京都港区、トーマス・リンチ代表)は、外食・中食市場2020年7月の動向分析レポートを2020年9月7日に公表します。

本分析レポートでは、大きく以下のことが分かります。コロナウィルス感染拡大の影響を受け、2020年7月の外食・中食市場は、売上が19.4%減少しました。前月6月の23.6%減より4.2ポイントの回復でした。イートインは7月に35%減で、6月より7ポイント回復。出前全体としては、7月の売上が76%増で、2-3桁成長が続いています。


 

外食・中食市場の2020年7月は、売上19.4%減

外食・中食市場全体の2020年7月の前年同月比(図表1)をみると、売上(金額市場規模)が19.4%減少、客数(食機会数)が14.0%減少しました。感染拡大による影響のピークは、2020年4月で市場規模41.9%減でした。5月は37.7%減、6月は23.6%減で、7月は6月より4.2ポイント回復しました。食機会数は6月より1.9ポイント回復しました。

 

 

イートインは35%減で6月より7ポイント改善

業態別の7月の売上前年同月比をみると(図表2)、イートインは各業態で回復が見られ全体では35%減(6月より7ポイント回復)でした。イートインは、FF+セルフカフェで6月と比べ3ポイント改善の35%減、ファミレスで10ポイント改善の27%減、居酒屋+バーで12ポイント改善の50%減、その他フルサービスレストランで6ポイント改善の35%減でした。テイクアウト・出前は、FF+セルフカフェで45%増と、5カ月連続の2桁成長となりました。その他フルサービスレストランのテイクアウト・出前も14%増と2カ月ぶりに2桁増となりました。

 

 

出前は76%増で、2-3桁成長が続く

外食業態計(レストラン計)の売上前年同月比を利用形態ごとにみてみると(図表3)、出前の大幅増が続いていて、4月は29%増、5月は205%増、6月は105%増でしたが、7月も76%増と2桁成長となりました。イートインの回復と出前へのシフトで、テイクアウトは減少しました。

 

 

エヌピーディー・ジャパン フードサービスシニアアナリストである、東さやか(あずま・さやか)は、次のように話します。「外食市場において、4月がコロナウィルス感染拡大の影響のピーク期であり、5、6月は“再スタート”の時期でした。7月からは“回復”期ですが、感染第2波の到来に加え、九州豪雨、夏休みの短縮などで回復は6月と比べ鈍くなっています。しかし、第1波の状況に戻ることはなく、ゆっくりとは言え、回復しつつあります。ニューノーマルが定着しつつある今の消費者のニーズ(安全・安心に加え、利便性、エンタテイメント性、ストレス発散、感動、希少性などの付加価値があり、共有・共感できるサービスや商品)に応えていくことが、回復へのキーとなります。コロナ後も伸びが予想されるデリバリーは、実店舗の将来への寄与をも見据えて長期的な戦略として考えた方がよいでしょう。」

 

※本分析の詳細をもっと知りたい方へ

「外食・中食マーケットトレンドセミナー 2020年第2四半期+7月編」9月16日開催

本分析を含めた外食・中食市場全体及び主要業態(ファストフード+セルフカフェ、ファミリーレストラン、居酒屋、コンビニ、スーパー)の2020年4-6月の分析に、最新の7月の動向分析を加え、コロナウイルス感染拡大の影響と今後の展望について分析・解説する無料ウェブセミナーを、2020年6月9日(水)午後3時より開催します。
詳細・申込は、以下のウェブページをご覧ください。https://www.npdjapan.com/information/info_seminar2020q2/

 


*1   CREST®

外食・中食市場において 「いつ、誰が、どこで、何を、どのように食べ、どの程度満足したか」など消費者のあらゆる喫食動態データを、1年365日、直接消費者から収集し、年間13万を超えるサンプル数を元に調査分析できる情報サービスです。外食市場規模、中食市場規模、客数を業態、セグメント別に把握可能です。
詳細URL: https://www.npdjapan.com/service/food.html


 

 

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