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<外食・中食 調査レポート>2020年2月の市場動向、中食売上が6.4%増 外食売上は1.5%減、外食チェーン利用率は2ポイント減

2020/04/06

外食・中食市場情報サービス『CREST®*1 』を提供するエヌピーディー・ジャパン株式会社(東京都港区、トーマス・リンチ代表)は、外食・中食市場2020年2月の動向分析レポートを2020年4月6日に公表します。

本分析レポートでは、大きく以下のことが分かります。コロナウィルス感染拡大の影響を受け始めた2020年2月の外食・中食市場は、中食売上が6.4%増加しました。外食売上は1.5%減少しました。主要外食約400チェーンの利用率(2月に1回以上利用した人の比率)は前年同月比で2ポイント減少しました。


 

外食・中食市場の2020年2月は、中食売上が6.4 %増加

外食・中食市場全体の2020年2月の成長率(図表1)をみると、売上(金額市場規模)が前年同月比1.8%増加、客数(食機会数)が同1.4%増加しました。内訳として、中食(購入場所以外で喫食)売上が同6.4%増加、客数(食機会数)が同4.2%増加しました。外食(購入場所で喫食。コンビニやスーパーなどのイートイン含む)売上は同1.5%減少、客数(食機会数)は同3.8%減少しました。

 

利用率は2ポイント減少

主要外食約400チェーンの利用率(2月に1回以上利用した人の比率)は前年同月比で2ポイント減少しました。特にフルサービスチェーンの利用率の減少が大きく、同2.9ポイント減となりました。

 

2020年1月後半に、中国で新型コロナウィルスの感染拡大が始まり、日本でも2月にはマスクが店頭からなくなるなど、影響が見え始めました。外食市場への大きな影響は、2月最終週から出始めていると考えられますが、2月計のデータから、すでに外食の客数が大きく減少し、中食へシフトしていることが分かりました。

エヌピーディー・ジャパン フードサービスシニアアナリストである、東さやか(あずま・さやか)は、次のように話します。「3つの密が避けにくい、フルサービスレストランへの影響は特に大きく、3月以降さらに深刻なものとなっています。そのような状況においても、中食、特に出前は二桁以上の伸びを見せています。デリバリーやテイクアウト比率の高い店の中には、売上を伸ばしている店もあります。外食企業にとっては苦しいときですが、出前やテイクアウトを、より便利に、スピーディーに、安全に利用できる体制を整えることで、新規顧客獲得のチャンスもある、と先を見据えてチャレンジしていくことが必要でしょう。」


*1   CREST®

外食・中食市場において 「いつ、誰が、どこで、何を、どのように食べ、どの程度満足したか」など消費者のあらゆる喫食動態データを、1年365日、直接消費者から収集し、年間13万を超えるサンプル数を元に調査分析できる情報サービスです。外食市場規模、中食市場規模、客数を業態、セグメント別に把握可能です。
詳細URL: https://www.npdjapan.com/service/food.html

FORTについて

FORT(Food Service Receipt Tracking :フードサービス レシート トラッキング)は、外食主要約400チェーンについて、消費者の長期的な利用動向を分析できる、エヌピーディー・ジャパンの新サービス。利用率、利用頻度、利用チェーンのシフトなど、同一消費者の中長期の外食チェーンの利用動向分析を、外食企業へ提供します。日本全国20-59才のレシート解析データをフェリカネットワークス株式会社の協力により収集し、分析したものです。


 

 

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