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<外食・中食 調査レポート>2022年11月、外食・中食の売上は2019年同月比4.8%減と前月よりやや後退

2023/01/12

外食・中食市場情報サービス『CREST®*1 』を提供するエヌピーディー・ジャパン株式会社(東京都港区、クリストス・クリストフォロー代表)は、外食・中食市場2022年11月の動向分析レポートを2023年1月12日に公表します。

本分析レポートでは、大きく以下のことが分かります。2022年11月の外食・中食市場の売上は2019年同月比4.8%減と前月の0.3%増よりやや後退しました。11月の客数は同10.3%減、客単価は同6.1%増でした。全業態計イートイン売上は11月に同18.7%減で、前月比6.6ポイント減でした。出前は、11月の売上が2019年同月比で79%増でした。


 

外食・中食市場の2022年11月は、売上4.8%減(2019年同月比)

外食・中食市場全体の2022年11月の2019年同月比(図表1)をみると、売上(金額市場規模)が4.8%減、客数(食機会数)が10.3%減、客単価はインフレの影響で上昇しました(同6.1%増)。感染拡大による影響のピークは、2020年4月で市場規模前年同月比41.9%減でした。2020年10月に9%減まで回復したものの、その後2021年1-9月は20-39%減の状態が続きました。2021年9月末に緊急事態宣言が解除、12月には10.7%減まで回復しました。2022年は、まん延防止等重点措置(以下、まん防)が適用され、2月は21.5%減まで落ち込みました。3月に全地域でまん防が解除され、3年ぶりに規制のない大型連休で始まった5月は同7.7%減まで回復しました。しかし、感染拡大第7波で、7月は同7.9%減、8月は同13.0%減と後退、9月は同9.9%減でした。10月は全国旅行支援開始など、消費活動が活発化し、同0.3%増と2019年同月と同水準まで回復。11月は同4.8%減と前月よりもやや後退したものの、9月よりは良い状況でした。

 

全業態計イートインは18.7%減と前月比6.6ポイント減

業態別・利用形態別の11月の売上2019年同月比をみると(図表2)、外食・中食全体のイートインは同18.7%減で、前月より6.6ポイント減だったものの、2020年3月以降で3番目に良い状況でした。

 

出前(デリバリー)は2019年同月比79%増

外食業態計(レストラン計)の出前(デリバリー)売上2019年同月比をみると(図表3)、プラス成長が続いています。デリバリー増加のピークは2020年5月の204%増ですが、その後も2ケタ増が続いています。2022年11月は同79%増でした。

 

エヌピーディー・ジャパン フードサービスシニアアナリストである、東さやか(あずま・さやか)は、今後の展望について、次のように話します。「全国旅行支援などで、10月以降、消費活動が活発になっていますが、感染第8波に入り、値上げの影響もあり、生活防衛としての節約志向が進んでいます。昼食は特に、節約による生活防衛の影響を受けて回復が鈍い可能性があります。よりお手頃、お得感のある商品の打ち出しが必要となってきます。」

 


*1   CREST®

外食・中食市場において 「いつ、誰が、どこで、何を、どのように食べ、どの程度満足したか」など消費者のあらゆる喫食動態データを、1年365日、消費者から収集し、年間13万を超えるサンプル数を元に分析できる情報サービスです。外食市場規模、中食市場規模、客数を業態、セグメント別に把握可能です。世界13か国で実施。
詳細URL: https://www.npdjapan.com/service/food.html

 


 

 

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